立体になっても面白さと中毒性はそのまま――DS「立体ピクロス」レビュー

ニンテンドーDS, レビュー

 ニンテンドーDSソフトのレビュー2本目は、任天堂より3月12日に発売されたニンテンドーDS「立体ピクロス」を取り上げたいと思います。

 「立体ピクロス」は、その名の通り「ピクロス」を立体にしたものです。まず従来のピクロス(「お絵かきロジック」「イラストロジック」とも言う)について簡単に言うと、指定された数字の分だけ色を塗り、色を塗らない所には×マークをつけておくパズルでした。
 それが立体ピクロスでは、最初に登場するブロックを数字の分だけマークして残し、不要なブロックを壊していくことになります。感覚的には、従来のピクロスは”絵を描く”、立体ピクロスは”ブロックを彫って形を残す”という感じでしょうか。
 あと根本的な違いとして、従来のピクロスは”必要な部分を選んで色を塗る”、立体ピクロスは”必要ない部分を取り除く”というのがあります。

 立体ピクロスの基本ルールについては、公式サイト忍之閻魔帳さんの紹介記事に丁寧な説明が書いてありますので、そちらにおまかせしたいと思います。

 さてボリュームですが、問題数は全部で350種類以上、ほかにWi-Fi経由で新作パズルを配信(後日配信予定)、あとはエディット機能を利用したコンテストなどがあります。新作パズルやコンテストからダウンロードした問題は最大300種類を保存できますので、合計650種類以上と結構な量なのではないでしょうか。

 標準で用意されている問題は、何十種類かのテーマの中から出題されています。それは、アルファベットの「クロスワード」だったり、あとは「サッカー」や「音楽」や「お正月」など、身近にある様々なものがテーマになっています。ちなみにクリアした問題は、それぞれのテーマを絵にした”ジオラマ”として見る事もできます。
 あと、解く時には灰色だったブロックが完成後に色が付いて、アニメーションを見る事ができます。これが、なかなか創意工夫があって楽しいです。

 ではここからは、立体ピクロスの良い所・悪い所をまとめていきます。

(○)チュートリアルがものすごく親切

 立体ピクロスというのは恐らく今までにないパズルだと思うのですが、そのためかチュートリアルがとても親切に作られています。それはもう、説明書がいらないくらい丁寧に説明してくれます。
 1つ新しい事が出てきたらその都度で説明→例題という流れになるので、きちんと身につけた上でまた新しいルールを覚える事ができます。本作は、ヒント数字やスライサーなど地味に覚える事が多いので、これは助かりますね。この辺りの親切さは、さすが任天堂です。

(△)「ブロックを壊す」と「マークする」の操作

 立体ピクロスでは、「壊す」はXボタンまたは上キーを押しながら画面上のブロックをタッチ、「マーク」はYボタンまたは右キーを押しながらタッチします。しかし、この”押しながらタッチする”というのが厄介で、ゲームに夢中になって「壊す」と「マーク」を繰り返していると、ボタンを押し間違えてしまう事が多々あります。

 間違ってマークした場合は消せば済むのですが、残すべきブロックを誤って壊してしまうと当然ながらミスになってしまい、パーフェクトクリアにはならないんですよね。まあ僕がせっかちなだけかも知れませんが、これらの操作には改善の余地があったのではと思います。
 例えば、思い切ってタッチペンだけにしてシングルクリックで「マーク」、ダブルクリックで「壊す」というのはどうでしょうか。ボタンの割り当ては変更できるようになっているものの、それでも押し間違いは付きものなので、タッチペンだけでも操作出来るようにして欲しかったです。

(△)「スライサー」機能を理解するまでに時間が掛かるかも?

 最初の頃は、どこか一辺が2~3ブロック以内の薄っぺらいブロックの塊が問題になっていますので、くるくる回して裏にすれば全部のブロックを見ることが出来ます。しかし、初級編の中盤以降からは縦・横・奥行きがどれも3ブロック以上ある問題もたくさん登場し、立体ピクロスらしくなってきます。
 で、どの辺も3ブロック以上あると、塊の中心にあるブロックをマークしたり壊したり出来なくなってしまいます。そこで「スライサー」という機能を使って、外側のブロックを透かして内側の断面を見て問題を解いていく事になるのですが、これもちょっとしたコツが必要になってきます。

 というのも、スライサー機能は上下に切った時の断面(文字だと分かりにくいかも知れませんが)しか見る事ができないんですね。なので、目的とする場所をすぐ見れるようになるまでにはある程度の慣れが必要です。

(×)何を作ろうとしているのか分からない時がある

 けっこう致命的な問題かも知れませんが、問題を解いてて完成形が全く予想できない場合があります。不要なブロックを壊して完成しても何の形なのか理解できず、なんだこりゃと思っていたら色とアニメーションが加わって”柔道”だった時には、思わず笑ってしまいました。
 従来の縦横のピクロスであれば、ドット絵なので解いている途中でもテーマを予想しやすいのですが、立体ピクロスはある意味何でもありなので、最後のアニメーションを見てやっとテーマを理解することも多々あります。個人的には、せめて問題は物体だけにして分かりやすくした方が良かったのではと思いました。

 さて、ここまで立体ピクロスの良い所・悪い所をまとめてみましたが、主に操作面でストレスを感じることがあるものの、従来のピクロスに引けを取らない面白さと中毒性を持っています。
 ピクロスが好きな人にはきっと気に入ってもらえる事を確信していますし、紙では出来ない立体ピクロスをもっと多くの人に体験して欲しいなと思います。

 ちなみに、DSステーションにて体験版が配信中なので、興味を持った方はまずそれを遊んでみるのが良いかも知れません。インターネットに接続されたWiiがある方は、みんなのニンテンドーチャンネルでも配信中ですので、ぜひお試しください。

◎関連リンク
 □「立体ピクロス」公式サイト (任天堂)
 □紙と鉛筆では遊べない、ゲームだけのピクロス。DS「立体ピクロス」 (忍之閻魔帳)

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